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2021.09.03

ミニマルデザインについて

わたなべです。今回はミニマルデザインについてお話しします。

ミニマルデザインとは、余計な装飾をせず無駄を省いたシンプルな中に
メッセージ性が強く打ち出されたデザインと解釈されます。

そもそも「ミニマル（minimal）」という言葉は日本語で
「必要最低限」や「可能な限り少ない」といった意味になります。
誤解の無いようにミニマルが何でも無くすという意味ではありません。
最低限にするということです。ミニマリズムとも呼ばれるこのデザインは、
にぎやか（華やか）よりは、簡素（質素）な感じがするかもしれませんが、
そのシンプルなデザインの中に、メッセージ性が備わると・・・
まさしく”Simple is best”（シンプル・イズ・ベスト）。
デザインの集大成と考えられます。

それでは、ミニマルデザインの5つのポイントを紹介します。

その1、無駄を省く

ミニマルデザインにおいて最も重要な要素です。
無駄な要素を構成せずシンプルでなければいけません。
つまり、デザイン上に存在する要素は、すべて必要である理由が明確ということです。
画像や枠などの無駄な装飾はもちろんテキストも余計なものは省きます。
意味のある情報のみを残し、配置する理由がないものをデザイン上から省きます。

その2、余白を効果的に使う

無駄を省くと自然に多くなるのが余白です。
ミニマルデザインはその余白の使い方が美しさを創るポイントでもあります。
余白が生み出す視覚的な芸術性は、ミニマルデザインに美しさを感じる要因です。
余白の多いデザインほど、メッセージが明確になり認識がしやすいメリットがあります。

その3、色使いを最小限にする

デザインに使用する色を少なくすることが重要なポイントです。
シンプルに見える要素でありながら、色のアクセントがつきやすくメッセージを強く
表現するサポートとなります。また、コントラストがはっきりしていると、
より明確に要素を打ち出すことが実現します。

その4、読みやすくインパクトのあるフォントを選ぶ

すっきりとした無駄のないデザインである以上、フォントはとても目立ちます。
デザイン全体の印象にも影響するフォントの選別は、重要になります。
文字が大きく認識しやすい上にインパクトがあるものを選ばなければいけません。
また、すっきりとした美しさも兼ね備えると、ミニマルデザインらしさを表現できます。

その5、メッセージを明確にする

ミニマルデザインは、シンプルな中に強さのあるデザインです。
見る人に何を伝えたいかが明確でなければいけません。
言いたいことを語り過ぎると、本来伝えたいことが届かなくなりますので
伝えたいことのみを明示できるようにすることが必須となります。

余談ですが有名人にも「ミニマリスト」は多数います。
代表的なスティーブ・ジョブズについて少しお話しします。

アップル共同設立者のスティーブ・ジョブズは、ミニマリストとして知られています。
独特なプレゼン・スピーチの様子を思い出して見てください。
いつも彼のファッションは同じ、黒のタートルネック、ジーンズ、グレーのスニーカー。
このスタイルを10年以上も続けていたそうです。
同じファッションをしていた理由は、3つ。
「毎朝どの服を着ようか悩んだり考えたりする時間がもったいない」、
「服選びのような小さな決断でも、脳の負担になって判断力が落ちる」、
「脳の負荷を軽減したい」、
これらの理由から毎日のコーディネートをミニマルに削ぎ落としていたそうです。

ジョブズが作り出した、iPhoneやiMacを見ても、無駄が削ぎ落とされた製品ばかりです。
また、有名なプレゼン・スピーチも本質を短く、具体的に伝える構成にしていました。
こうしたところにもミニマリストの考え方が息づいています。

私の好きなジョブズの名言