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2021.08.20
色が与えるイメージの影響
わたなべです。今回は「色」についてお話しします。
色には、イメージを伝える力があります。
企業・ブランドの色は、消費者がそのブランドを見た際の印象に大きく影響します。
また、数多くの企業・ブランドからの差別化できる役割もあります。
色は、消費者にとって、企業・ブランドがどのように見えるかを決定しています。
人間の目から入る視覚情報は、約80%以上が
「色情報」だと言われています。
色が発する影響力は、想像する以上に大きく、
色の選別で好印象にも悪印象にもなります。
Appleやマクドナルドのブランドロゴを見ると、そのブランドが浮かびますよね。
ブランドロゴは、視覚的なシンボルで、ブランドアイデンティティを可視化したものです。
そしてブランドロゴのカラーによって、ブランドイメージは大きく左右されます。
世の中のブランドロゴは青色系が多いと気づかれてる思います。
それは何故かというと青色系は安心や安全・信頼といった
イメージするカラーで金融や保険業界などにとっては
正しく最適なイメージカラーなのです。
その反面、赤色系は情熱を表す力強い色です。
赤色系のブランドロゴは、消費者へ強くアピールすることで
食品や小売ブランドで多く使用されています。
企業・ブランドの方向性や価値を表現する上で、
ブランドロゴの色が持つ役割はとても大きく、
その色を見る消費者に企業・ブランドのアイデンティティを
記憶させることができるのです。
赤色(レッド)系
視覚的に訴える力が一番強い色。人に与える印象も鮮烈で炎を連想させる色でもあるので、
「赤い壁の部屋に入ると、体感温度が上がる」という実験結果もあります。
化粧品などの女性向け商品やお祝いの品、エネルギーを表す商品、
バーゲンセールの広告などに、よく使用されています。
バーゲンセールのポスターやタグに赤を入れるかどうかで、
「売上が20%変わる」とも言われてます。
また、日本企業において、ブランドカラー として最も使用されている色とも言われてます。
心理的作用|興奮・情熱、闘争心、温かみ、目を引く、など
青色(ブルー)系
鎮静効果を与える色だと言われてます。
「青い壁の部屋に入ると、体温や心拍数が下がった」「街灯を青にすると犯罪が減少した」
という実験結果もあります。海や空の色でもあるので、広大で開放感のあるイメージも持っています。
爽やかさやクリーンさ、安心感のある落ち着いたイメージを与えることから、
世界のブランドロゴとして使われていることが一番多い色とも言われてます。
余談ですが、青色は日本人の一番好きな色だそうです。。。。
心理的作用|鎮静、集中力、リラックス、清涼感、冷たさ、 など
黄色(イエロー)系
視覚に訴える力の強い色です。周囲の明るさに関係なく認識できるため、
「危険を知らせる色」としても知られています。
特に、黄色と黒の組み合わせが目立つため、道路標識や工事現場、踏切などで使用されています。
日本では、明るく、希望のあるイメージであることから、活動的な印象を与えたい企業で多く使用されています。
心理的作用|高揚、活動的、注意、注目、活力が湧いてくる など
緑色(グリーン)系
中間色なので、どの色ともバランスよく調和することができます。
安心感や安らぎを与えてくれる癒やしの色でもあります。
薬局や衛生商品を扱う企業、リラクゼーション系など、
消費者に安らいだイメージや新鮮さを与えたい場合によく使用されます。
心理的作用|リラックス、鎮静、身体と心の緊張を和らげる、集中力を高める など
橙色(オレンジ)系
赤と黄色の中間色で、温かみある陽気なイメージを与える色です。
ビタミンカラーとも呼ばれています。
人の心を開かせ、コミュニケーションを活発にしてくれる効果があると言われています。
そのため、人との繋がりを重視した企業に使われることが多いです。
心理的作用|陽気、親しみ、温かさ、緊張を和らげる、活力を感じる、食欲を促進する など
桃色(ピンク)系
赤に白が混ざった色相なので、赤と同じく目を引きやすい色です。
女性的なイメージが強く、母性や安らぎを感じさせる色であると共に、
味覚の甘みを刺激する色でもあります。
色味がきつくなると、アダルトなイメージを与えてしまうので注意が必要です。
反面、欧米では赤ちゃんや幼児の肌の色を連想させる親しみやすい色だとされています。
心理的作用|幸福を感じる、安らぎを覚える、緊張を和らげる、 など
紫色(パープル)系
他の色以上に、見る人によって受ける印象が大きく変わる色です。
高貴かつ神秘的なイメージがあるため、芸術系分野の企業で採用されることが多いです。
日本では、身分の高い人が身につける高貴な色とされており、高貴・上品なイメージがあります。
反面、海外では「不気味」「下品」などマイナスイメージを持つ人が多いとされています。
心理的作用|瞑想、感覚が鋭くなる、身体の回復機能を高める など
灰色(シルバー)系
白と黒の中間色で、無彩色に分類されます。
どの色にも馴染むため、柔軟性の高い色と言えます。
上品で落ち着いたイメージがあるため、教育系や士業系の企業、
または、自動車や時計などの高額商品のロゴに採用されやすい傾向にあります。
ナチュラルで調和感のとれた印象を与えるため、日本では特に人気のある色です。
心理的作用|気持ちを落ち着かせる、忍耐、信頼感、警戒心を和らげる、 など
黒色(モノクロ)系
無彩色で、他の色に比べて、重く、暗いイメージを与えます。
強さや威厳、重厚さを感じさせるので、落ち着いたイメージや高級感を出したい企業に人気です。
欧米では、高価さや優雅さのイメージが強いですが、
日本や東アジアなどでは、死や闇などのマイナスイメージがあるので、注意が必要です。
心理的作用|高級感がある、神聖さを感じさせる、神秘性を感じさせる など
ブランディングデザインする上で、色が持つ役割はとても大切です。
様々な場面で消費者の目に触れるものですから、慎重にブランドカラーを設定することが重要です。
ブランディングデザインに関するお悩みごと、お困りごと何なりとクリックマークにご相談くださいませ。