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2021.09.08
ネーミングについて
わたなべです。今回はネーミングについてお話しします。
「名は体を表す」の通り、
ネーミングは商品(ブランド)の“顔”です。
優れたネーミングは競合との差別化を
明確にしながら、顧客の記憶に残り、
その商品(ブランド)を確立させます。
商品が少なく選択肢がなかった時代とは違い、
今では、さまざまな商品があふれていています。
その中から顧客は気に入った商品を探し出し購入します。
ネーミングは、その商品(ブランド)の特性を一言で表したり、
感覚的に良い商品と思わせる力があります。
つまり、商品価値を端的に顧客に伝え、購入していただくための
重要な要素がネーミングなのです。
例えば、「お~いお茶」で認知されている伊藤園の緑茶飲料ですが
発売当初は、缶煎茶(かんせんちゃ)というネーミングでした。
全く売れないことからアンケートを実施したところ、
ネーミングにある「煎茶」が読みにくい・読めないということが判明しました。
その後、「お~いお茶」に改名、売上がなんと当初の6倍近くの
40億円にまで伸びたという事例は、今でも語り継がれています。
ネーミングによって
商品(ブランド)のイメージが
大きく変わるということです。
ネーミング開発の3つのポイント
ポイントその1、
語感がよく意味が伝わる
読みやすい、語感が良いだけでは不十分です。
コミュニケーションツールとして、消費者やターゲットにその意味を伝え、
連想させ、商品やサービスのブランドイメージを伝えること。
ポイントその2、
個性的で独自性がある
競合や企業・商品名と識別するだけでなく、
ブランドの持っている個性や特徴を引き出し、
差別化を図ることで、消費者やターゲットの記憶に強く作用させること。
ポイントその3、
ストレートな表現
企業名であれば、業種や業態、サービスそのものだったり、
商品名やサービス名であれば、その機能や効能、特徴を
わかりやすく端的に表現すること。
ネーミング開発の3つの発想法
発想その1、
キーワード(接頭語、接尾語を)を組み合わせる
商品(ブランド)に関連するキーワードを組み合わせて考える発想法です。
この発想法でのネーミングとして、シーガイア(シー+ガイア)が挙げられます。
キーワードを、類語を含め洗い出し、英語のワードも同時に洗い出します。
あとは洗い出したものを組み合わせるだけなのですが、
シンプルな方法だからこそ言葉の選び方でイメージががらりと変わってしまう
ので十分に検討する必要があります。
ポイントは、文字数の短めなキーワードを選ぶことや
語感の強いキーワードを選ぶことがポイントです。
参考:フェニックス・シーガイア・リゾート
また、基本となるキーワードの前後に接頭語、接尾語を加えるだけでも
印象が異なるものができます。清涼飲料水のシンビーノ
「SIN(~がない)+ VINO(酒) = SINVINO」が挙げられます。
この発想法では基本のキーワードをはっきりと残しているので、
親しみやすい、分かりやすい、コンセプトを的確に伝える
ネーミングを作ることが可能になります。
参考:sinvino JAVATEA 公式サイト|大塚食品
発想その2、
逆から読んでみる
キーワードを単純に逆から読むというとても簡単な発想法もあります。
この発想法で生まれたネーミングの例として、
海洋深層水を使用したミネラル飲料「MIU(ミウ)」が挙げられます。
逆にするだけで新鮮な響きが生まれますので、ありきたりになってしまう、
という時に試してみたい発想法の一つです。
発想その3、
語呂合わせしてみる
コンセプトを表すキーワードを語呂合わせする発想法です。
この発想法で生まれたネーミングの例として、
翌日配達、「明日来る」から生まれた「アスクル」があります。
親しみやすく且つ、しっかりとコンセプトを伝えるネーミングになるのが特徴的です。
ネーミングは“名前”としての単純な機能だけではなく、
その商品や企業のコンセプトやビジョンなどを感じさせる
という大切な機能も持っています。このことを踏まえた上で、
インパクトやリズム、親しみやすさ、覚えやすさなど踏まえて
ネーミングについて検討されてはいかがでしょうか。
また、ネーミング開発の際、ドメインがとれるかどうかを
同時に進めること推奨致します。
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